キャラクター小説の作り方/大塚英志
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/02/20
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (147件) を見る
「次のような欠点がある作品はいつまでも一次選考を通過しません」として、6つの欠点が挙げている。
- 構成が破綻している
- 描写と説明を混同している
- キャラクターが借り物である
- 設定に関する考察が足りない ――等々。
見ての通り馬鹿げた指摘です。この忠告を守って書こうとしたら、必ず小説は詰まらなくなる。
大塚英志もそう言っている。
この編集者は全く有用な助言をする気がなく、むしろスニーカー文庫の読者=投稿者に対して心ない、と。
なぜならその欠点のほとんどは既存のスニーカー文庫に当てはまるから。
大塚英志が出している『サイコ』のノベライズも6つの欠点を全部備えているという。
スニーカー文庫を読んでその影響を受けた投稿者が、スニーカー文庫の欠点を共有しているのは必然です。
編集者はスニーカー文庫的でない一般エンターテイメントを求めているのか?
そうではあるまい、やはりライトノベルを求めているのだ。
そのくせこんな文章を書いて投稿者を牽制するのは、ハッキリ言ってライトノベルをわかっていない証拠である。
オリジナルなキャラクターなど、ライトノベル=キャラクター小説の世界にはありえないと大塚英志は言います。
マンガ『多重人格探偵サイコ』の主人公のモデルは、片岡千恵蔵演じる「7つの顔を持つ男」多羅尾伴内だと言います。
<多羅尾伴内 - Wikipedia>