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幸福な死

幸福な死 (新潮文庫)

幸福な死 (新潮文庫)

ノーベル賞作家であり、サルトルのライバルであったカミュの小説。
この作品は本人死去の後に刊行された、本人的には不本意であろうが発表されてしまった処女小説です。全体を読んでも気づきますが、有名な『異邦人』の元ネタ・原型的作品となっています。
ま、編者の解説がすべてを語っている小説で、これを読んでもらえれば、オイラが書くようなことは何もないのだけれど、第1章が1番緊張感があって、強烈な印象で、期待して読み進めたのだけれど、途中はだれて、最後はイマイチ目的がぼやけてしまったというか、(ノ∀`) アチャー失敗した…っぽい印象が拭えませんでした。
その意味においては『異邦人 (新潮文庫)』の方が遥かにテーマも意図も成功していますし、読む側にとっても面白いのでは、と思いました。
<複>カミュ『幸福な死』(文庫)★★1/2