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『魔法少女まどか☆マギカ』所感

まどマギ』の人気に水を差すようだが、思ったことをつらつらと述べます。
「ハイク」に書いた文章もちょこちょこさしはさんでの、雑感です。
好きな人は回れ右。

最終話は、これは笑っていいところなんだよな、というところが随所にあった。
例えば、まどかが歴史上の魔法少女を救う場面とか…。

それと前から思っていたけど、魔女との戦闘シーンのちゃちさはどうにかならんかったのか。あれが新しいとか禍々しいとか言っている連中は本当におめでてー。

ラストは主人公は実質死んだけど、天に召されて昇天しました的な終わりというのはもう繰り返しやりつくされているわけで、これも想定内として感慨は抱かなかった。

まどかが願った最初で最後の願い---魔法少女が魔女にはならない---というのは、少し頭がいい子だったら誰でも思いつく程度の発想で、今まで気がつかなかった歴代の魔法少女は全員バカ認定、と思った。

いや、そこまでバカじゃなかっただろうが、バカとう設定にしてしまったのは制作側だ。

それとマギカはキャラの造形がどれもこれも魅力がない。見た目じゃなくて、中身の問題。登場人物全員、ほぼバカの集団。

まず、自分的に一番ダメなキャラは、さやかだが、彼女の願い=自分が幸せになるわけではない、というのは、当然、最初から分かっていたはずのことなのに、それに気がつかずに絶望して魔女化って、もう、愚の骨頂です。
次に杏子。杏子も知ったかぶりに、さやかに説教たれたりしてるが、実はこいつも同程度に頭が悪いし人生経験も浅い。というか、全般的に浅い。本人はハードボイルドにかっこいい女子を目指しているようだが、浅さゆえにたまらなく痛い。

ほむほむとマミさんは何も感銘を抱かなかったが、しかし、まどかは史上最大の願いをするならば、どうせ世界が改変されるのであれば、なぜ「魔法少女すら存在しない世界にしてくれ」と祈らなかったのだろう。
そうすれば、もとの根源が絶たれるのにな。

そして、ほむらがまどかのことを完全に忘れてしまっている、という方がよかった。で、『時をかける少女』のエンディングのごとく、まどかが残したであろう片鱗を見かけるたびに、その瞬間に、彼女自身のことは思い出せはしないが、ひどく懐かしく、胸が締め付けられるような思いに駆られる----とかな。その方が自分は好みだった。
なんか、ラストの高層ビルからキュゥべえと一緒に下へダイブって、攻殻機動隊かよ(笑)、と思ったし。

しかし、最近のオタクコンテンツは「世界を簡単に改変できる」=SUGEEEEE、みたいな風潮があって萎える。
あのな、そんなに簡単に世界は改変されませんからっ!
そしたら、誰も苦労してない。
ましてや一人の人間の力で簡単に世界改変とか、あほかとバカかと。このどうしようもない浅さ、現実から目をそむけてるとしか思えない設定の乱発は心底がっかりする。昔のアニメの方がまだ現実とのコミッションをしようと試みていた。

それと、マギカがここまで支持された理由は、「美しき女の子同士の友情」の部分にあったと思うが、キャラが浅いせいで、彼女たちがそれほど強い絆で結ばれている気はしなかった。
ほむらがまどかに対して抱いた友情も、あの程度で? という感じだった。
人間同士の絆やつながりの描き方は、もっといいものがたくさんあると思うのだが、どうだろう。