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路上/ジャック・ケルアック

路上 (河出文庫 505A)

路上 (河出文庫 505A)

ビート・ジュネレーション(ビートニク)文学を最も代表する一作。


あらすじは単純で主人公のサル・パラダイスが車でアメリカを横断し、最後はメキシコに至るというロードムービー風小説と言えばいいか。
一緒に旅をするディーンという友人が破天荒で、主人公は彼に振り回されながらも、彼をとても大切に思っている。
最後はディーンと離れ離れになってしまい、偶然再会するもあっけなく別れてしまい、彼を思いながら小説は幕を閉じる。


旅の内容が実にはちゃめちゃで面白いのだけれど、この辺はケルアックが敬愛するセリーヌの影響が随所に見られる。


そして旅の道中に彼らがしょっちゅう聴いている音楽がビバップなのだけれど、この時代のアメリカはジャズが主流だったのだなあと改めて思った。
関係ないけど最近イーストウッド監督の『バード』を見たばかりなので感慨深い。

バード [DVD]

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ビートニクといえば、他に代表的なのはバロウズがいるわけだけれど、バロウズの作品は本当に支離滅裂なので、小説としてちゃんと読めると言う意味では本作が一番いいのではないかと思う。



<初>『路上』ジャック・ケルアック ★★★