『さよなら絶望先生』のサブタイトル元ネタ暴き
- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/16
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- 作者: 久米田康治
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やっぱこういうのこそ、元文芸同人・現役漫画同人であるオイラの出番つか本領発揮ということで。文芸同人仲間と一緒になって解明しました。
既に判明しているものも含め、判明していないものに関しては、提供します。その際に「ここから転載」とかくれぐれも書かないでください。書いたらこのエントリ削除しますので。
第1巻はほぼ判明しているようですが、勝手にまとめさせていただきました。
2巻以降で、wikiや2ちゃんねるで判明しているものには※つけました。
どうしてもわからないものもやはりあったので、太字表記にしてます。
赤字がまだ既出していないと思われるネタです。(wiki上で。2ちゃんねるのスレはいちいち確認していないので、もしかしたら出ていたかもしれません)
不安が残るネタには何もしてません。
※1話『さよなら絶望先生』→『ドラえもん』 or『さよなら、小津先生』説有
※2話『帰ってきた絶望先生』→『ドラえもん』or『帰ってきたウルトラマン』ってあったよね
※3話『トンネルを抜けると白かった』→川端康成『雪国 (新潮文庫 (か-1-1))』
※4話『僕の前に人はいない 僕の後ろに君はいる』→高村光太郎『道程』
※5話『ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ』→宮沢賢治『雨にも負けず』
※6話『その国を飛び越して来い』→三島由紀夫『潮騒 (新潮文庫)』
※7話『アンテナ立ちぬ いざ生きめやも』→堀辰雄『風立ちぬ (集英社文庫)』
※8話『書をきちんと本棚にしまって町へ出よう』→寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)』
※9話『僕たちは、どんなことがあっても一緒に固まっていなければだめだ』→楳図かずお 『漂流教室 (1) (小学館文庫)』説が有るようですが、分からない様子。オイラも分からない。
※10話『当組は問題の多い教室ですからどうかそこはご承知ください』→宮沢賢治『注文の多い料理店 (新潮文庫)』
※11話『今月今夜この月が僕の涙で曇りますように』→尾崎紅葉『金色夜叉 (新潮文庫)』熱海の名物・お宮の松の元ネタと言えば有名ですね。
※12話『まだ開けそめし前髪の』→島崎藤村『初恋―島崎藤村詩集 (集英社文庫)』
※13話『君 知りたもうことなかれ』→与謝野晶子『みだれ髪 (新潮文庫)』じゃなかったかな? 与謝野作であることは確か。
※14話『私は宿命的に日陰者である』→林芙美子『放浪記 (新潮文庫)』
※15話『仮名の告白』→三島由紀夫『仮面の告白 (新潮文庫)』
16話『民さんはいっぱいいっぱいな人だ』→不明
※17話『義姉さん 僕は貴族です』→太宰治『斜陽 (新潮文庫)』
18話『見合う前に跳べ』→大江健三郎『見るまえに跳べ (新潮文庫)』
19話『それだから逃げるのだ ついてこい!フィロストラトス!』→不明
20話『あんまり不安定だからわたし空を探しに行ってきましたのよ』→高村光太郎『智恵子抄 (新潮文庫)』かなあ。分からないです。
25話『吾輩は天下りである 仕事はまだない』→夏目漱石『吾輩は猫である (新潮文庫)』
26話『ある朝 グレゴールザムザが目をさますと神輿を担いでいた』→カフカ『変身 (新潮文庫)』
27話『富士に月見草は間違っている』 →太宰治『富嶽百景』『富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)』より
28話『証明しようと思っていた。今年の正月』→太宰臭いが不明
29話『親譲りの無気力で、子供のときから冬眠ばかりしている』→夏目漱石『坊ちゃん (お風呂で読む文庫 1)』
※30話『今の武蔵野は闇である』→国木田独歩『武蔵野 (新潮文庫)』
※31話『青銅のキリステ』→長与善郎『青銅の基督 (岩波文庫)』
32話『11月4日に生まれてすいません』→太宰治の「生まれてきてすみません」と映画『7月4日に生まれて』をかけあわせたものか?
33話『この一間 どうして片して良いものか』→不明
※34話『一人より女夫の方がええいうことでっしゃろ』→織田作之助『夫婦善哉 (新潮文庫)』?
35話『私はその人を常に残りものと呼んでいた』 →夏目漱石『こころ (新潮文庫)』
※36話『津軽通信教育』→ 太宰治『津軽通信 (新潮文庫)』
37話『あヽ 無言・・・・・・』→ビクトル=ユゴー『ああ無情 (講談社青い鳥文庫 (134‐1))』
38話『惜しみなくチョコは返す』→ 有島武郎『惜みなく愛は奪う (岩波文庫 緑 36-5)』
※39話『二郎物語』→下村湖人『次郎物語〈上〉 (新潮文庫)』
関係ないけど、某ボブゲに『薔薇の木に薔薇の花咲く』ってタイトルがあったのを見つけましたが、これは北原白秋の詩の一説ですね。
そう言えば大分昔に、2ちゃんねるの山本直樹スレに『安住の地 1 (BIC COMICS IKKI)』の元ネタを投下したらすごいありがたがられた。いや、こんなの素で分かっている人は結構多いかな〜と思っていたのですが、知らない人ばっかで逆にびっくりした。
もっと本読もうぜ。
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
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- 作者: ギュンター・グラス,高本研一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1978/09
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山本直樹に関しては他にもざくざくあるけど(概ね多いのはヴォネガット)、『フラグメンツ (1) (Big spirits comics special―山本直樹著作集)』には大江健三郎の『万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)』とJ・アーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)』が登場してます。