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ユリシーズ〈1〜3〉

ユリシーズ〈1~3〉

ユリシーズ〈1~3〉

柳瀬尚紀訳の『ユリシーズ』の1話〜3話を収録した本。柳瀬訳は癖があって(しかもこのシリーズは続刊が未訳で刊行されていませんので)、あまり初心者向けではない。友人からは丸谷才一訳を勧められたので、これからは丸谷訳を読もうと思った。
ユリシーズ』といえば、ものすごい長大な作品かなと思っていたのだけれど、案外すいすい読めました。ジョイスは『ダブリン市民』しか読んでいなかったのですが、『ユリシーズ』は全く趣が異なり、大変なモダン文学です。
内容としては主人公スティーブンのダブリンでの「たった1日の出来事」です。
ただ、途中から「俺」人称の章があって、これは「犬」視点で書かれているから、支離滅裂で意味不明なんだと聞いたことがあります。
意識の流れの作家といえば、ヴェージニア・ウルフやプルースト、フォークナーなどが有名ですけど、今見るとどうかと言えば、まあそれほど目新しいものはなく、むしろ読みにくい文学の典型になっている感も否めない。

<参考>Wikipediaによる解説
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA


<複>ジョイス『ユリシーズ(1)〜(3)』(単行本)★★★