斎藤環ンを撃った大塚英志
ヴォネガット関連でネットを探索していたら、斉藤環のヴォネガットの文章を見つけたのでリンクしておきます。
斎藤環は「ゲーム脳」批判でも有名ですが、この人の「オタクは一種の精神的病」といった持論も十分に怪しいというかいい加減なので、森教授も環もどっちもどっち(似た者同士の同族嫌悪くらいにしか思わない)だと思っています。
そう言えば、今発売している「小説トリッパー」で大塚英志と斎藤環が対談しており、そこで大塚英志が斎藤環に噛みついているらしく、何でも、斎藤環が最近の文芸時評で、舞城王太郎とか佐藤友哉とか、西尾維新とか乙一とか滝本竜彦といったその周辺の若手作家を「文学的評価」していることに対し、「あれらの作家には文学的価値などない! 文学としてみればゴミですよ! 糞ですよ! てめぇは無闇に連中を持ち上げているが、その根拠はなんだ!」としょっぱなから攻撃したらしい。
斎藤環としては大塚英志が彼らと交流があったり、「新現実」で、周辺作家を起用しているから同胞だと思っていただろうから、思わぬ裏切りにあったって感じだろうねえ。
斎藤環はしどろもどろになって「自分にとっては文芸評論は余技ですから…つーか大塚さんはサブカルチャーの擁護者だと思っていたのに…」と言っていたらしいけど、大塚英志を「サブカルの擁護者」だと思っていた時点で、既にアイタタなお医者さんだと思います。
(大塚英志がハイカルチャーに対し「サブカルチャー」という言葉を使う時点でハイカルチャーを意識しているわけで、これを逆説的に見ると大塚英志ほどハイカルチャー信仰者はいないし、真剣に文学を守りたいからライトノベルと文学の線引きをしたがるわけです)
しかし、大塚英志ってどうしてこう、相変わらず一部が限りなく正しい人なのだろう。
ここでの斎藤環への攻撃の根拠となっている、大塚英志の「文学観」は100%正しいとは必ずしも思わないけど、最近の文芸時評の日和見主義にガツンと一発マグナムぶち込んだって感じで、いやーーー爽快ですね。