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コメントを書きこむ前に、こちらの記事に必ず目を通してください 「処刑宣告

みんな〜やってるか!/北野武

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現存する日本の映画監督で一番好きなのは、大島渚北野武鈴木清順です。
で、北野武の映画はなるべく見ているのだけれど、存在は知りつつも、最近やっと見た「みんな〜やってるか!」は彼の監督5作品目にしてビートたけし第1作監督作品です。タイトルの「やってるか」はそのまま「セックスのこと」です。つまり、「セックスしたい男の話」。


主演はダンカン。内容はスラップスティック。ナンセンス・バカ・コメディーとしか言いようがない。
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しかし、これが最高に面白い。というか、いつものたけし軍団のノリだけで1本撮ってしまったという作品なので、軍団が好きな人は絶対に損はしないです。北野武を『HANA-BI』や『ソナチネ』などのシリアスな監督だと思いたがっている人や、軍団が特に好きじゃない人にはなかなか難しいとは思いましたが…。


さて、まずこのストーリーの荒唐無稽さを紹介します。
あまりにネタが多いので、箇条書きに。(ネタバレですが、内容がわかってもそれほど大差ないと思います)

・いい男といい女がカー・セックスをしているところを夢に見た朝男
・「やっぱり女をひっかけるには車だよな」と考え、早速自動車ディーラーへ向かう。
・20万円で買った軽自動車に乗って、ナンパしまくるが、女は相手にしてくれない。
・ガックリする朝男の上を大型トラックが通り過ぎて行く。
・ペシャンコになった車。朝男は「やっぱオープンカーでなきゃ、ダメだ」と考える。
・朝男は、自分のジジイの肝臓と腎臓を売りとばしてオープンカーを買う。
・車は走り始めた直後に分解して壊れてしまった。
・朝男は、「飛行機のファーストクラスのサービスは、きっとスゴイんだろうな」と考える。
・ファーストクラスに乗るためにはお金が必要だと思った朝男は銀行強盗を計画する。
・手始めにピストルを用意することに。
・川口の鋳物工場に就職して、夜中こっそりとピストルを製造することを考える。
・偶然にも鋳物工場の前で、血まみれのヤクザにピストルと車を預かるように頼まれる。
・道具を揃えた朝男は銀行へ乗り込むが、ことごとく計画は失敗。
・現金輸送車襲撃に計画を変更。
三億円事件を真似てみるが、失敗に終わる。
・朝男は、「役者は、やっぱモテるからな」と役者になることを決意。
・オーディションを受ける。
・合格して座頭市の大役を掴んだ朝男。
・目をつぶったままでは芝居が出来ずに大失敗する。
・朝男は新聞で読んだ埋蔵金発掘にも手を出すが失敗する。
・血まみれのヤクザに再び出会った朝男は彼からヤクを預かる。
・それを買人に売った朝男は、ファーストクラスをあきらめ、とりあえずセスナで我慢する。
・たまたまセスナに乗り合わせた殺し屋と機内で一悶着起こす朝男。
・気絶させた彼の服に着替えてセスナから降りるとその殺し屋を待っていたヤクザたちに出迎えられる。
・朝男は殺し屋と間違えられて、ピストルの腕前を見せて欲しいと頼まれる。
・だが、誤って撃ってしまった男が敵のスパイだった。
・すっかり信用されてしまった朝男は、親分に気に入られ、今度は敵の親分を殺してくれと頼まれる。
・しかし、組をあげての抗争の場で、朝男は失敗して大親分の首をかっ斬ってしまう。
・逃げ出した朝男は、浴衣姿の女性に誘われて風呂屋の前へ。
・「透明人間になれたら、女湯に入れるのに」と考える。
・そこへ“透明人間推進協会”の男が通りかかり、朝男を研究所に連れて行く。
・博士の発明したマシンで透明人間となった朝男。
・脱走して風呂屋やラブホテル、AVの撮影現場などに潜入するが、博士たちによって捕獲される。
・透明人間の実験は再び開始されたが、偶然カプセルに入っていたハエと朝男が合体してしまう。
・朝男はハエ男に変身してしまった。
・巨大なハエ男となった朝男。
地球防衛軍によって川崎球場に仕掛けられたウンコの塊におびきよせられる。
・巨大なハエ叩きでやっつけられてしまう。
・その後、バッタ男として蘇った朝男は、東京タワーに突き刺さってその生涯を閉じる。 (※キネマ旬報DBより抜粋編集しました)
といったあらすじが、軍団ノリで描かれているわけですが、コネタやギャグ、パロディーが全編にちりばめられていて、何度も噴出させていただきました。ここまでバカだと絶賛するしかない。
ちなみに淀川長治氏も「ギャグ芸術をちりばめた傑作」としてこの映画をべた褒めしていた。


映画の中でダンカンが
「パツキンノチャンネー、パイオツカイデー、ビーチクチャイチー」
と喋るとテロップで
「金髪の姉ちゃん、おっぱいでかくて乳首が小さい <訳:戸田奈津子>」
って、本当にやりたい放題です。
他にも今は亡き城南電気の宮路社長が出演していて、笑いました。
ちなみに、最後のハエ男をおびき寄せる時も思い切り「モスラ」のパロディーをしています。


この辺のナンセンスさとかって、デビュー当時の矢口史靖の映画にも被る気がする。『裸足のピクニック』とか『ひみつの花園』とかに…。
まあ、どっちが面白いかと言うとやっぱりたけしなんだけどね…。。