天使の恥部
プイグは、アルゼンチンの作家です。
作品のいくつかは、映画にもなっています。「蜘蛛女のキス」とか、ウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス [DVD]」など全然原作に忠実でないという噂で、監督自身もまた認めているようですが。
原作となった「ブエノスアイレス事件 (白水Uブックス (63))」にほんの少しだけ登場するエピソードを膨らませて1本の映画にしてしまったようですが…、はっきり言って、そのエピソード=主人公の恋人が、かつて同性愛者だったという話、ちっとも覚えておりません。
そもそも、映画的手法で書かれた小説をさらに映画に焼きなおす必要があるのか否か。。
まあ、「ブエノスアイレス」はかなりいいようなので、機会があれば見てみたいと思います。
ちなみにプイグは同性愛者でした。
タイトルセンスがどれも良過ぎ。
<複>野坂昭如「野坂昭如リターンズ〈2〉エロトピア」(文庫)★★★
<複>マヌエル・プイグ「天使の恥部 (文学の冒険シリーズ)」(単行本)★★★★