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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』における機械論

シネフィルの友人が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観て、「俺はダメでした」と否定的な見解を言っていた。 「旧作にあった学校・ミサトの部屋・駅等の風景とネルフ本部のバランスが好ましかったのであって、新作では全ての場所が巨大要塞都市の一部にな…

「キャラ」と「キャラクター」の違い

東浩紀の対談本に、伊藤剛の『テヅカ・イズ・デッド』をめぐる討論が収録されている。そこで議論の的になっているのは「キャラ」と「キャラクター」の区別である。 伊藤剛は記号だけで了解・流通されるものを「キャラ」と呼び、人格や同一性を備えた人物を「…

『エヴァ新劇場版』に対する期待と押井守について

< まにあっくすdeep! >より必ずしも似通ってはいない2つのアニメ、『エヴァンゲリオン』と押井守の『イノセンス』を比較した時、押井守はもしかしたら前者のモチーフに触発されて自作を作ったのかもしれないと思う。 もちろん押井守は「エヴァンゲリオンは…

オタクの感性の退廃

お久しぶりです。 完治したわけではないのですが、多少なりとも文章を書けるほどには回復したので、今、こうしてパソコンに向かっています。 だからと言って、以前のような更新頻度に戻るとは思われないのですが、少しづつ戻していけたらと思います。 療養の…

蓮實重彦『ミリオンダラー・ベイビー』への反論

前段:蓮實重彦最新インタビューにおける『ミリオンダラー・ベイビー』批判に該当する部分への反論。 イーストウッドでいえば、『マディソン郡の橋』(1995)の子供たち、親たちにこういうことがあったんだというんで子供たちが集まるじゃないですか。あそこ…

モダンとポストモダン

■ モダン 俺が知ってる範囲でのモダニズムは19世紀のなかば頃に始まって、20世紀前半にそのピークを迎えている。 20世紀後半から現在はポストモダンの時代で、モダニズムは過去の風潮だと見なす輩がいる。しかし俺はそうは思わない。 芸術のモダン、近代を始…

橋本治の発言

『小説トリッパー』に橋本治のインタビューが載っていて、ざっと目を通した。 「いま、誰が文学を読んでいるか」というお題。橋本治は日本では「純文学」=文学と見なされてきた、と語る。しかし自分は純文学の世界の人ではないから、純文学とは何かは語らな…

日本に漫画批評が確立しない理由

日本に本格的な漫画批評が定着しないわけ。<1>本当に批評すれば、批判も盛んにやらねばならない。そのためには批評の基準――漫画の文法ではなく漫画の「良し悪し」――を定めなければならない。しかしそれを公言することは幾多の人間に噛みつかれる結果を招く…

キャラクター小説の作り方/大塚英志

キャラクター小説の作り方作者: 大塚英志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/02/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 37回この商品を含むブログ (147件) を見る大塚英志が『キャラクター小説の作り方』(講談社教養新書)の中で、スニーカー文庫の新人賞の…

文学の位置づけ

現在は小説の社会的地位が低下して、文学そのものの位置も下がってきましたが、そもそも小説は初めは地位の低いジャンルでした。平安時代の女流文学は物語や日記、紀行文が主ですが、それらは当時の文学的ヒエラルキーの中ではかなり下に位置していた。では…

日本人名の起源

柳田国男全集〈20〉 (ちくま文庫)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1990/08メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 日本人の名前、なかんずく苗字はとても多い。しかし世界の国々の中で特別多いというわけではなさそ…

更新期の文学/大塚英志(2)

前回<更新期の文学/大塚英志(1)>先日は大塚英志のアプリケーションによる文体作成云々に呆れましたが、あの後の章を読んで少し感心しました。田山花袋『蒲団』が女弟子に逃げられた作者の自己告白だったように、いまのライトノベルや『電車男』にあるの…

更新期の文学/大塚英志(1)

更新期の文学作者: 大塚英志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 大塚英志の『更新期の文学』によると、アメリカで開発された小説用のプロット作成ソフトに「Dramatica」と…

無意識が脅かす

大澤真幸によると、戦後の日本に流行したミステリ小説は、その時代の日本人の深層心理を表しているという。例えば松本清張の『砂の器』は、ハンセン氏(らい)病患者だった父親とともに差別され、裏日本を放浪した過去をもつ男が、過去をいつわり、名前を変え…

少女にこだわる中年

大塚英志という人は、ことあるごとに「少女たちの『かわいい』天皇」とか「江藤淳の少女フェミニズム的戦後」とか、“少女”を冠した議論をしたがる。団塊の世代がマッチョで男性主義的だとしたら、大塚ら新人類世代はフェミニンな柔らかさを身上としているの…

大塚英志がラノベ批判をする理由

大塚英志はラノベを批判して、「まんがにおける手塚治虫の功績が記号としての表現を獲得したことであったと僕は指摘したが、ライトノベルというジャンルには、いまだに記号としての固有の表現を獲得するに至っていない。その点がライトノベルの決定的な弱さ…

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