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コメントを書きこむ前に、こちらの記事に必ず目を通してください 「処刑宣告

読書

妖術記/河野多恵子

妖術記 (角川ホラー文庫)作者: 河野多恵子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1995/08メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る現役・芥川賞選考委員にして、愛して止まない河野多恵子先生を久しぶりに読みました。 本作を昔に石原慎太…

チリの地震/クライスト

チリの地震―クライスト短篇集 (河出文庫)作者: ハインリヒフォン・クライスト,Heinrich von Kleist,種村季弘出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1996/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 68回この商品を含むブログ (17件) を見る 古典主義とドイツ・ロ…

更新期の文学/大塚英志(2)

前回<更新期の文学/大塚英志(1)>先日は大塚英志のアプリケーションによる文体作成云々に呆れましたが、あの後の章を読んで少し感心しました。田山花袋『蒲団』が女弟子に逃げられた作者の自己告白だったように、いまのライトノベルや『電車男』にあるの…

更新期の文学/大塚英志(1)

更新期の文学作者: 大塚英志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 大塚英志の『更新期の文学』によると、アメリカで開発された小説用のプロット作成ソフトに「Dramatica」と…

青の時代/三島由紀夫

青の時代 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/07/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (73件) を見る 実は、三島由紀夫の小説って面白いと思ったことは一度もない。彼の描く人物描写や文章そのものが…

恒例! 芥川賞 オワタ\(^o^)/

はい、またこの季節がやってまいりました! オワタ\(^o^)/文学賞の選考シーズンです! 芥川賞・直木賞の候補作決定 音楽家の中原さんら 2006年07月03日06時07分 第135回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が発表された。芥川賞の候補には、音…

中絶問題について

乗り遅れ〜 http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060620/shakai060620 http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060625/p1 不快が止まらない。 - n v s : : d i a r y この問題を取り上げたら一等の国は何と言ってもアメリカです。 アメリカは何だかんだ言ってキリス…

室町お伽草紙―青春!信長・謙信・信玄卍ともえ/山田風太郎

随分前に読んで感想を書かないままになっていたので、今さら書きます…本当、いつ読んだのかさえ見事に忘れていますが。室町お伽草紙―青春!信長・謙信・信玄卍ともえ (新潮文庫)作者: 山田風太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/08メディア: 文庫 クリッ…

なしくずしの死/セリーヌ

なしくずしの死〈上〉 (河出文庫)作者: ルイ‐フェルディナンセリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,高坂和彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2002/03メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 54回この商品を含むブログ (29件) を見る なしくずしの死〈下〉 (河…

大塚英志が守りたかった文学

小林洋介の最後の事件―多重人格探偵サイコ (角川文庫)作者: 大塚英志,林光黙出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/05/24メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る TINAMIX実は「サイコ」については、ほとんど知らない。 というか大…

少女にこだわる中年

大塚英志という人は、ことあるごとに「少女たちの『かわいい』天皇」とか「江藤淳の少女フェミニズム的戦後」とか、“少女”を冠した議論をしたがる。団塊の世代がマッチョで男性主義的だとしたら、大塚ら新人類世代はフェミニンな柔らかさを身上としているの…

大塚英志がラノベ批判をする理由

大塚英志はラノベを批判して、「まんがにおける手塚治虫の功績が記号としての表現を獲得したことであったと僕は指摘したが、ライトノベルというジャンルには、いまだに記号としての固有の表現を獲得するに至っていない。その点がライトノベルの決定的な弱さ…

引っ越しとプイグ

数日前ですが、諸般の事情により、URL(ID)を変えました。 旧「な / し / く / ず / し / の / 死」というブログでした。 ブログタイトルはプイグの小説です。 ウォン・カーウァイ も大好きな、ラテンアメリカ文学の異端にして鬼才、孤高の天才でありマルケ…

動物化するポストモダン(2)

前回エントリーの続き http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20060511/1147419006

動物化するポストモダン(1)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/11/20メディア: 新書購入: 42人 クリック: 868回この商品を含むブログ (603件) を見る ちょっと前の記事にも書いたけど、今さら『動物化す…

村上春樹と内田樹

ブログの批評を見てていつも思うのは、批評が面白い人、面白くない人の差って、ひとえに「認識論」ではないかと。 筆者がいかに世界を認識しているか−−。思想じゃなくて、「認識」。これがある人ない人とでは、すごく差が出ると思う。 例えば、オイラは内田…

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1作者: 高見広春出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2002/08メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (22件) を見るバトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2作者: 高見広春出版社/メーカー: 幻冬…

大塚英志のこと

友達のメールで教えてもらったけど、相変わらずというか吼えてます。 以前に斎藤環ンをぶったたいた件でも別の記事を書いたことがありますが、http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20050605/1126760158ネット上で大塚英志についての情報をあさっても、『トリッパ…

ファンキー!〜宇宙は見える所までしかない〜

ファンキー!―宇宙は見える所までしかない作者: 松尾スズキ出版社/メーカー: 白水社発売日: 1997/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (13件) を見る最初に断っておきますが、オイラは「大人計画」の演劇を見たことはないし、良…

第134回芥川賞

<アンチ松尾>という前回のエントリーにありましたとおり、公約その1を守りまして、芥川賞の選評を読みました。 で、思わず『文藝春秋』買ってしまいました。 そもそもオイラが芥川賞発表の『文藝春秋』を毎回立ち読みするのは河野多恵子(と今は外れたけど…

サウスバウンド/奥田英朗

サウス・バウンド作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/06/30メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を含むブログ (230件) を見る奥田英朗の2冊目となる読書。前回のレビューはこちら。 http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20050000/112678937…

『さよなら絶望先生』のサブタイトル元ネタ暴き

さよなら絶望先生(1) (少年マガジンコミックス)作者: 久米田康治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/09/16メディア: コミック購入: 3人 クリック: 331回この商品を含むブログ (730件) を見るさよなら絶望先生(2) (少年マガジンコミックス)作者: 久米田康治…

松尾チルドレン

先日に続き、松尾関連。 本谷有希子って、この人の芝居を見たことはないけどね、小説に関しては恐ろしいほどの文才のなさをご披露している。 つか、文芸誌はいい加減こういうドシロートに書かせるのやめれ。やめないから、部数5000きって、直木賞にお株をと…

アンチ松尾

芥川賞、直木賞候補作決まる http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000007-jij-soci工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工 何か、最近の芥川賞ってホンマいい加減になってきているな。やめちゃえば。つか直木賞と合体すればいいのに…ってそんなことしたら純…

スラップスティック/カート・ヴォネガット

スラップスティック―または、もう孤独じゃない! (ハヤカワ文庫 SF 528)作者: カート・ヴォネガット,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1983/09メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 41回この商品を含むブログ (44件) を見るそれまでジュニアつきだった…

日本-権力構造の謎(上)(下)

日本 権力構造の謎〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)作者: カレル・ヴァンウォルフレン,Karel Van Wolferen,篠原勝出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1994/04メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 238回この商品を含むブログ (33件) を見る日本 権力構造の謎〈下〉 (ハ…

審判

審判 (新潮文庫)作者: カフカ,中野孝次出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る村上春樹の『海辺のカフカ』を読んだ人に聞いたのだが、あの小説は全くカフカと関係ないのだそうですね。 これ…

イリュミナシオン―ランボオ詩集

イリュミナシオン―ランボオ詩集 (角川文庫)作者: アルチュールランボオ,Arthur Rimbaud,金子光晴出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る金子光晴訳のランボー詩集。関係ないけど高橋源一郎…

幸福な死

幸福な死 (新潮文庫)作者: カミュ,高畠正明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/06/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (20件) を見るノーベル賞作家であり、サルトルのライバルであったカミュの小説。 この作品は本人死去の後に刊行され…

伴侶

伴侶 (りぶるどるしおる 2)作者: サミュエル・ベケット,宇野邦一出版社/メーカー: 書肆山田発売日: 1990/04メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る大好きなサミュエル・ベケットの本。久しぶりに読んだ。つっても、今までは戯曲し…