このページを読む者に永遠の呪いあれ

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コメントを書きこむ前に、こちらの記事に必ず目を通してください 「処刑宣告

読書

いわゆる欝作品と石原の小説との相似性について

※ハイクからの転載。いい加減、性格が歪んでいるだけ、あるいは自意識過剰、あるいは自己愛、それ故に孤立しているキャラクターが、その性格ゆえに自ら不幸を呼び込み、そのせいで自暴自棄になり、暴走し、最後は破滅してエンドみたいな作品郡を「鬱展開」だ…

反=日本語論/蓮實重彦

反=日本語論 (ちくま文庫)作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (26件) を見る読み終えるまでにかなり時間がかかってしまった。 理由は2個下の記事の通り。 で、この本。蓮實…

バビロンに帰る/スコット・フィッツジェラルド

バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック〈2〉 (中公文庫)作者: スコットフィッツジェラルド,F.Scott Fitzgerald,村上春樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (27件…

天皇ごっこ/見沢知廉

天皇ごっこ (新潮文庫)作者: 見沢知廉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (40件) を見る2005年に自殺した元新左翼・新右翼活動家の見沢知廉の処女作。 この作品は獄中で書かれ、95年に新日…

箱男/安部公房

箱男 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (217件) を見る安部公房のなかでも特に有名な作品。安部公房は結構読んでいるのだけれど、何故かこれは読んでいなかった…

大島渚と日本/四方田犬彦

大島渚と日本作者: 四方田犬彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/03/20メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (7件) を見るいつ読んでも思うことだけど四方田犬彦は、毒にも薬にもならないと言うか当たり障りがないというか刺激的なこと…

路上/ジャック・ケルアック

路上 (河出文庫 505A)作者: ジャック・ケルアック,福田稔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1983/02メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 92回この商品を含むブログ (80件) を見るビート・ジュネレーション(ビートニク)文学を最も代表する一作。 あらす…

君が壊れてしまう前に/島田雅彦

君が壊れてしまう前に (角川文庫)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/02メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (17件) を見る日記形式で書かれた14歳の中学生日記。1975年の元旦から始まって大晦日で終わる。 島田…

女中たち/ジャン・ジュネ

女中たち バルコン (ベスト・オブ・ジュネ)作者: ジャンジュネ,Jean Genet,渡辺守章出版社/メーカー: 白水社発売日: 1995/10メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見る病前前に読んだので、かれこれ3年以上前に読んだ本。 でも面白か…

楽天記/古井由吉

楽天記 (新潮文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/10メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (17件) を見る怖い女も出てこなければ、粘着質文体でもない古井の作品。 私小説風というのかな、主人公の柿原はまんま古井らしき…

回転扉/河野多恵子

回転扉 (1970年)作者: 河野多恵子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1970メディア: ?購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (1件) を見る端的に言うとスワッピングの話。 しかしながら、どうしてこうも河野多恵子は俗っぽくなりがちなテーマを美しい文…

表層批評宣言/蓮實重彦

表層批評宣言 (ちくま文庫)作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1985/12メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 65回この商品を含むブログ (44件) を見る本当になんで今まで読んでこなかったかという不思議があるのですが、『小説から遠く離れて』を…

シェルタリング・スカイ/ポール・ボウルズ

シェルタリング・スカイ (新潮文庫)作者: ポールボウルズ,大久保康雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (10件) を見る友達からポール・ボウルズのドキュメントをアップリンクで上映するか…

これから読みたい本

メモ。 ・漫画原論/四方田犬彦 ・大島渚と日本/四方田犬彦 ・反=日本語論/蓮實重彦 ・地の果て至上の時/中上健次 ・バビロンに帰る/フィッツジェラルド ・箱男/安部公房 ・天皇ごっこ/見沢知廉 ・近代文学の終わり/柄谷行人 ・葬儀/ジャン・ジュネ

これから読む本

自分メモ。 ・シェルタリング・スカイ/ポール・ボウルズ ←読んでる最中 ・表層批評宣言/蓮實重彦 ・回転扉/河野多恵子 ・楽天記/古井由吉 ・君が壊れてしまう前に/島田雅彦 ・路上/ジャック・ケルアック 多分この順番で読む予定。

隣の家の少女/ジャックケッチャム

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1998/07メディア: 文庫購入: 66人 クリック: 960回この商品を含むブログ (245件) を見る<映画『隣の家の少女』公式サイト> 映画化で知った本…

世紀末鯨鯢記/久間十義

世紀末鯨鯢記作者: 久間十義出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1990/03メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る久間十義がエンタメ大衆作家に転向する前の、純文学作品。 三島賞受賞ということになっているのですが、まずこの…

近況

更新頻度が落ちまくり、ブログとしては既に仮死状態ですが、管理人は生きています。 実は一昨年で会社を退職し、去年から念願の(?)専業漫画家になりました。しかしながら、描いていた漫画のほとんどが同人誌であることは内緒です。で、久しぶりの更新なの…

うつから帰って参りました。/一色伸幸

うつから帰って参りました。作者: 一色伸幸出版社/メーカー: アスコム発売日: 2007/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 28回この商品を含むブログ (7件) を見る一色伸幸がうつ病だったなんて知らなかった。 一色伸幸といえば、バブル期の日本…

涼宮ハルヒの消失/谷川流

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/07メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 232回この商品を含むブログ (815件) を見る病気になってから、初めて読破できた本がこれとは何とも皮肉だなあ…

アメリカ版チェーホフ/『ガラスの動物園』テネシー・ウィリアムズ

ガラスの動物園 (新潮文庫)作者: テネシーウィリアムズ,小田島雄志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/03メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (40件) を見るテネシー・ウィリアムズは初めて読んだけど、これは一言で感想が言える…

真性のマゾは凡人には理解できない/『聖母』マゾッホ

聖母作者: レオポルト・フォンザッハー=マゾッホ,Leopold von Sacher‐Masoch,藤川芳朗出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (4件) を見るマゾッホは、マゾの語源になった有名な作家です。 知名…

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて/柄谷行人

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 76回この商品を含むブログ (140件) を見る戻ってくると書いたくせに、ぜんぜん更新してませんね。 また…

SFエンタメの一級品/『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハーラン・エリスン

世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)作者: ハーラン・エリスン,浅倉久志,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/01メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 315回この商品を含むブログ (176件) を見る某アニメや某小説のおかげでタ…

グロエロ暗黒文学の傑作/『眼球譚』バタイユ

眼球譚(初稿) (河出文庫)作者: ジョルジュバタイユ,Georges Bataille,生田耕作出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 218回この商品を含むブログ (96件) を見る<ジョルジュ・バタイユ年譜> バタイユってのはフラ…

橋本治の発言

『小説トリッパー』に橋本治のインタビューが載っていて、ざっと目を通した。 「いま、誰が文学を読んでいるか」というお題。橋本治は日本では「純文学」=文学と見なされてきた、と語る。しかし自分は純文学の世界の人ではないから、純文学とは何かは語らな…

大塚英志の守りたかった文学(2)

『サイコ』文庫版の解説・レビューはこのページが参考になります▼ < complex fraction:HOBBY(大塚英志) >西園伸二の憂鬱―多重人格探偵サイコ (角川文庫)作者: 大塚英志,林光黙出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/05/24メディア: 文庫 クリック: 10回…

キャラクター小説の作り方/大塚英志

キャラクター小説の作り方作者: 大塚英志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/02/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 37回この商品を含むブログ (147件) を見る大塚英志が『キャラクター小説の作り方』(講談社教養新書)の中で、スニーカー文庫の新人賞の…

文学の位置づけ

現在は小説の社会的地位が低下して、文学そのものの位置も下がってきましたが、そもそも小説は初めは地位の低いジャンルでした。平安時代の女流文学は物語や日記、紀行文が主ですが、それらは当時の文学的ヒエラルキーの中ではかなり下に位置していた。では…

才能の無さに「絶望」した/『ぜつぼう』本谷有希子

ぜつぼう作者: 本谷有希子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/04/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 50回この商品を含むブログ (69件) を見る今さらだけど、オイラがアンチ松尾を標榜していることはいうまでもなく、その弟子にあたる本谷有希子も相当…

妖術記/河野多恵子

妖術記 (角川ホラー文庫)作者: 河野多恵子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1995/08メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る現役・芥川賞選考委員にして、愛して止まない河野多恵子先生を久しぶりに読みました。 本作を昔に石原慎太…

チリの地震/クライスト

チリの地震―クライスト短篇集 (河出文庫)作者: ハインリヒフォン・クライスト,Heinrich von Kleist,種村季弘出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1996/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 68回この商品を含むブログ (17件) を見る 古典主義とドイツ・ロ…

更新期の文学/大塚英志(2)

前回<更新期の文学/大塚英志(1)>先日は大塚英志のアプリケーションによる文体作成云々に呆れましたが、あの後の章を読んで少し感心しました。田山花袋『蒲団』が女弟子に逃げられた作者の自己告白だったように、いまのライトノベルや『電車男』にあるの…

更新期の文学/大塚英志(1)

更新期の文学作者: 大塚英志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 大塚英志の『更新期の文学』によると、アメリカで開発された小説用のプロット作成ソフトに「Dramatica」と…

青の時代/三島由紀夫

青の時代 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/07/27メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (73件) を見る 実は、三島由紀夫の小説って面白いと思ったことは一度もない。彼の描く人物描写や文章そのものが…

恒例! 芥川賞 オワタ\(^o^)/

はい、またこの季節がやってまいりました! オワタ\(^o^)/文学賞の選考シーズンです! 芥川賞・直木賞の候補作決定 音楽家の中原さんら 2006年07月03日06時07分 第135回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が発表された。芥川賞の候補には、音…

中絶問題について

乗り遅れ〜 http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060620/shakai060620 http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060625/p1 不快が止まらない。 - n v s : : d i a r y この問題を取り上げたら一等の国は何と言ってもアメリカです。 アメリカは何だかんだ言ってキリス…

室町お伽草紙―青春!信長・謙信・信玄卍ともえ/山田風太郎

随分前に読んで感想を書かないままになっていたので、今さら書きます…本当、いつ読んだのかさえ見事に忘れていますが。室町お伽草紙―青春!信長・謙信・信玄卍ともえ (新潮文庫)作者: 山田風太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/08メディア: 文庫 クリッ…

なしくずしの死/セリーヌ

なしくずしの死〈上〉 (河出文庫)作者: ルイ‐フェルディナンセリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,高坂和彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2002/03メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 54回この商品を含むブログ (29件) を見る なしくずしの死〈下〉 (河…

大塚英志が守りたかった文学

小林洋介の最後の事件―多重人格探偵サイコ (角川文庫)作者: 大塚英志,林光黙出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/05/24メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る TINAMIX実は「サイコ」については、ほとんど知らない。 というか大…

少女にこだわる中年

大塚英志という人は、ことあるごとに「少女たちの『かわいい』天皇」とか「江藤淳の少女フェミニズム的戦後」とか、“少女”を冠した議論をしたがる。団塊の世代がマッチョで男性主義的だとしたら、大塚ら新人類世代はフェミニンな柔らかさを身上としているの…

大塚英志がラノベ批判をする理由

大塚英志はラノベを批判して、「まんがにおける手塚治虫の功績が記号としての表現を獲得したことであったと僕は指摘したが、ライトノベルというジャンルには、いまだに記号としての固有の表現を獲得するに至っていない。その点がライトノベルの決定的な弱さ…

引っ越しとプイグ

数日前ですが、諸般の事情により、URL(ID)を変えました。 旧「な / し / く / ず / し / の / 死」というブログでした。 ブログタイトルはプイグの小説です。 ウォン・カーウァイ も大好きな、ラテンアメリカ文学の異端にして鬼才、孤高の天才でありマルケ…

動物化するポストモダン(2)

前回エントリーの続き http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20060511/1147419006

動物化するポストモダン(1)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/11/20メディア: 新書購入: 42人 クリック: 868回この商品を含むブログ (603件) を見る ちょっと前の記事にも書いたけど、今さら『動物化す…

村上春樹と内田樹

ブログの批評を見てていつも思うのは、批評が面白い人、面白くない人の差って、ひとえに「認識論」ではないかと。 筆者がいかに世界を認識しているか−−。思想じゃなくて、「認識」。これがある人ない人とでは、すごく差が出ると思う。 例えば、オイラは内田…

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1作者: 高見広春出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2002/08メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (22件) を見るバトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2作者: 高見広春出版社/メーカー: 幻冬…

大塚英志のこと

友達のメールで教えてもらったけど、相変わらずというか吼えてます。 以前に斎藤環ンをぶったたいた件でも別の記事を書いたことがありますが、http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20050605/1126760158ネット上で大塚英志についての情報をあさっても、『トリッパ…

ファンキー!〜宇宙は見える所までしかない〜

ファンキー!―宇宙は見える所までしかない作者: 松尾スズキ出版社/メーカー: 白水社発売日: 1997/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (13件) を見る最初に断っておきますが、オイラは「大人計画」の演劇を見たことはないし、良…

第134回芥川賞

<アンチ松尾>という前回のエントリーにありましたとおり、公約その1を守りまして、芥川賞の選評を読みました。 で、思わず『文藝春秋』買ってしまいました。 そもそもオイラが芥川賞発表の『文藝春秋』を毎回立ち読みするのは河野多恵子(と今は外れたけど…